Q05 膝への負担を減らすには?

肥満解消、筋力アップ、杖を利用するなど

体重を支えている関節には、膝関節のほかに、股関節や足関節(足首の関節)などがありますが、これらの関節に比べて、膝は一番負担のかかりやすい構造をしています。
膝への負担を減らす方法としては肥満を解消したり、太腿(ふともも)の筋力アップなどが挙げられます。
また、歩行時に膝の痛みが起こるような場合は、杖や手すりを使うことで、膝への負担を軽減し、痛みをやわらげることができます。症状がひどくなる前に利用することは、病気の進行を防ぐことにもつながります。杖にはいろいろな種類があり、T字型やステッキ、歩行器のような押し車などがあります。生活や症状に合わせて選ぶとよいでしょう。
変形性膝関節症の場合、膝の痛みを我慢して、杖などを使わずに歩いていると、どんどん症状が悪くなり、そのうち杖なしでは歩けなくなってしまいます。

負担を受けやすい膝の構造

立っている状態のときは、膝の軟骨に体重が垂直にかかるだけなので、それほど膝への負担は大きくありません。このときかかる力を「圧縮力」といいます。歩くと膝関節では、この圧縮力がかかったまま、大腿骨が脛骨の上を滑りながら転がるという動きをします。この動きによってかかる力が「圧縮力」と「剪断(せんだん)力」です。軟骨はこのような斜めや横方向からかかる剪断力に対して、負担を受けやすくできているのです。股関節や足関節は安定した構造になっている上に、圧縮力はかかっても、剪断力があまりかからないようになっています。このことからも、膝は最も負担を受けやすいことがわかります。

歩行中、膝は体重が垂直にかかる圧縮力に加え、斜めや横方向からも剪断力がかかり、大きな負担を受けている。