Q05 おしっこのもれを悪化させる要因は?

肥満や妊娠・出産、便秘などが要因になります

尿失禁が起こるメカニズムについてお話ししてきましたが、さらに尿失禁には起こりやすくしたり悪化させる要因があります。
まずきちんと認識していただきたいのが、「年をとるとおしっこがもれるのは仕方がない」という誤解です。お年寄りに尿失禁が多いのは確かですが、年をとったことが直接の原因ではなく、いろいろな病気や要因が重なっておしっこがもれやすくなっているのです。若い人でも尿失禁に悩む人はたくさんいます。尿失禁を「年のせい」とあきらめず、前向きに取り組んでください。
さて、尿失禁の要因を紹介しましょう。

●妊娠・出産……妊娠すると子宮の中の赤ちゃんの重みで膀胱が上から圧迫され、尿失禁を起こしやすくなる。また、出産のときに産道が開くと骨盤底筋が伸びて弱くなってしまうことがある。30~40代の女性では、腹圧性尿失禁は出産経験者に圧倒的に多い。
●肥満……太り過ぎるとおなかに脂肪がつき、膀胱や子宮を押し下げて腹圧性尿失禁を起こしやすくする。おしっこがもれてしまうので運動をしなくなる人も多く、さらに肥満を助長する悪循環に。
●便秘……大腸にたまった便が骨盤底筋に負担をかけ、尿道がゆるむ原因となる。
●女性ホルモンの減少……女性ホルモンは膣や尿道周囲の弾力性を保つ働きがある。年齢とともに女性ホルモンが減ってくると、尿道やその周囲が萎縮して尿道を締める力が弱くなる。
●膀胱炎……膀胱炎になると強い尿意のために膀胱が過敏になり、切迫性尿失禁の原因に。
●薬の副作用……もともと尿失禁の徴候のある人が、ある種の高血圧の薬やぜんそく、消化器の薬を服用するとおしっこがもれやすくなる。自律神経系の薬をいくつも服用している人は要注意。