Q06 病院ではどんな治療をするの?

骨盤底筋体操の指導や手術、コラーゲン注入があります

尿失禁にはさまざまな治療法があり、患者さんの症状や原因、どのくらい日常生活で困っているかなどを考慮して、医師と相談しながら自分に合った治療法を納得した上で選ぶことが大切です。ではおもな治療法をあげましょう。

●骨盤底筋体操の指導……骨盤底筋を鍛えて筋肉の強度や厚みを増す。腹圧性尿失禁に効果的。毎日、続ける必要があり、効果が出るまでに1~3カ月かかる。
●手術療法……下腹部を切って下がった尿道や膀胱の出口を持ち上げて固定する「経腹的方法」や膣の中から操作して尿道をナイロンの糸でつり上げる「経膣的方法」などがある。手術は1時間程度。ただし再発することもあり、5年後にも完治している率は7割程度。
●コラーゲン注入療法……尿道を取り囲む組織にコラーゲン(天然のタンパク質)を注射して尿道の締まりを改善する。保険が適用されている。
●道具療法……膣に尿道を支える特殊なリングを入れる治療法。

その他に薬も有効ですが、あくまで補助的な治療法と考えてください。以上は腹圧性尿失禁の治療法ですが、切迫性尿失禁の治療は薬物療法が中心です。膀胱の収縮を抑える薬がよく効きますから、あきらめずに受診しましょう。
これらを山登りにたとえると、ふもとから山頂(完治)へマイペースで歩きながら登るのが骨盤底筋体操、ロープウェイで一気に登るのが手術療法です。完治を目指すあまり神経質になる患者さんもいますが、尿失禁と上手につきあおうという姿勢も大切です。