Q05 最も多い性感染症は?

女性におけるクラミジア感染症です

性感染症の中で、最も流行しているのがクラミジア感染症で、とくに若い女性に多く見られます。クラミジア・トラコマーティスという微生物が感染源で、昔は目のトラコーマとして知られていました。現在は衛生状態がよくなり、あまり見かけなくなりましたが、代わって性器のトラコーマが流行しています。
感染してもほとんどの場合、自覚症状がありません。女性では約8割が無症状です。症状が現れたとしても軽く、おりものの増加や下腹部の痛みなどが出る程度。気づかずに放置している間に、関係を持ったパートナーにうつしてしまうことはもちろん、「女性に増えてきているのはなぜ」でも述べたように、感染による炎症が、子宮頸管を通り過ぎ、骨盤内に広がってしまうほどに重症化することもあります。
また、尖型コンジローマのウイルス、ヒトパピローマウイルス(HPV)の若年感染により、子宮頸がんの発症も若年化しています。
男性の場合も約5割は症状がなく、残りの5割は排尿時のかゆみや不快感、膿が少し出るなど、軽い症状が出ます。女性よりは気づく割合が高いものの、症状が現れにくいクラミジア感染症は、無防備な性行為によって、年々増加しているのです。