Q01 口唇ヘルペスってどんな病気?

単純ヘルペスウイルス1型に感染して発症

ヘルペス(疱疹)とは「皮膚や粘膜に小さな水ぶくれ(小水疱)が集まった状態」のこと。一般にヘルペスウイルスによる感染症をヘルペスといいます。ヘルペスがほかのウイルス性の病気と大きく異なるのは、一度感染すると症状がなくなった後もウイルスが神経節の中にじっと潜み、生き延びている点です。そして、抵抗力が低下すると潜伏していたウイルスが神経節から出てきて増殖し、再発を繰り返します。
ヘルペスウイルスには8種類あり、そのうち、口唇ヘルペスの原因となるのは単純ヘルペスウイルス1型です。単純ヘルペスウイルスには2型もあり、それぞれの特徴は以下の通りです。

●1型……ウイルスが顔の三叉神経節に潜むため、おもに顔や上半身、とくに顔や口唇に症状が現れる。ほかに角膜炎や歯肉口内炎、咽頭炎、ヘルペス脳炎なども起こる。
●2型……ウイルスが腰の部分の腰・仙骨神経節に潜むため、下半身に発症。おもに性器ヘルペスが起こる。

単純ヘルペスウイルスに初めて感染したときは、体のどこにでも症状が出ますが、再発の場合は、1型はおもに上半身、2型は下半身に限定されます。
単純ヘルペスウイルス1型・2型以外の種類としては、水ぼうそうや帯状疱疹の原因となる水痘・帯状疱疹ウイルス、突発性発疹などを引き起こすヒトヘルペスウイルス6型と7型、カポジ肉腫が起こるヒトヘルペスウイルス8型などがあります。