Q07 ピロリ菌って何?

胃粘膜に生息し、胃粘膜を攻撃する細菌

ピロリ菌の正式名は「ヘリコバクター・ピロリ」で、'79年に発見された胃粘膜に生息する細菌のこと。長さ約4ミクロンの非常に小さな細菌で、4~8本のべん毛を使って移動します。
ピロリ菌の感染経路は詳しく分かっていませんが、口から人体に侵入する「経口感染説」が有力です。しかし、現状でははっきりしたことは不明です。
ピロリ菌は上下水道の普及率の低い地域での感染率が高く、日本では40歳以上に感染者が多く見られます(図参照)。

〈各国ピロリ菌感染率〉

〈日本における年代別感染率の推移〉

ピロリ菌が慢性胃炎を引き起こすメカニズムにはさまざまな説がありますが、次の2つの説が有力です。

● ピロリ菌の出すアンモニアが直接、胃粘膜を傷つける。
● ピロリ菌に感染すると、集まってきて炎症を起こす「好中球(白血球の一種)」が活性化し、その結果、活性酸素が胃粘膜を破壊する。
 
ピロリ菌の感染は、尿素を飲んで胃の中で発生する炭酸ガスを測定する「尿素呼気検査(UTB)」、採血して調べる「血清抗体価測定法」などで検査することができます。保険が適用されない場合もありますから、事前に医師に相談してください。

〈ピロリ菌の除菌法〉