Q04 漢方薬は体質によって使う薬が違うの?

体質に関係なく使用できるものも

漢方薬は、一人ひとりの症状や体質に合わせて処方されるのが特徴です。自覚症状及び他覚的所見などから得られた状態(体質、体力、抵抗力、症状の現れ方など)を表す漢方独特の用語に「証」があります。例えば、体力が充実していて抵抗力が強いタイプは「実証」、逆に体力や抵抗力が弱いタイプは「虚証」と呼ばれ、同じ症状でもこの証に応じて選択する薬が変わってきます。そのため漢方では、まず、証を正しく把握することが大切とされます。
しかし、市販の漢方胃腸薬には、証に関係なく使用できるものがあります。虚証の人に適した処方である「安中散」と、虚証、実証を問わない「芍薬甘草湯」の2つを組み合わせた漢方胃腸薬は、証にかかわらず多くの人に幅広く効果を発揮するように作られたものです。また、2つの漢方処方の相乗効果でより高い効果が得られるように設計されています。個人の証に合わせて処方される漢方薬がオーダーメイドの服だとすれば、市販の漢方胃腸薬は、気軽にだれでも利用できる既製服と考えると分かりやすいでしょう。