Q05 壮年性脱毛症はどうして起こるの?

男性ホルモンに関わる遺伝的な要素のため

壮年性脱毛症は、男性の場合、額の生え際や頭頂部から毛髪が抜けてくる症状。女性の場合は、40歳前後から毛髪が細くなり、頭頂部を中心に毛髪の本数が減り、地肌が見えるようになる症状で、早い人では20代のころから発症します。
一般の毛髪の成長期は2~6年ですが、壮年性脱毛症の人の毛髪は成長期が2~3年しかなく、毛包が小さくなって毛髪が細く短くなります(軟毛化)。また、特定の場所の毛包が小さくなり(ミニチュア化)、太い毛髪が作られなくなります。健康な毛髪は1カ所から2~4本束になって出ていますが、壮年性脱毛症ではその本数が少なくなるので、全体が薄い印象になります。
髪の毛根の周囲には毛細血管が張りめぐらされ、毛乳頭から毛母に栄養が補給されています。血液中を流れる男性ホルモンが毛乳頭の細胞に取り込まれると、毛母細胞が活性力を失って角化し始め、毛髪が休止期に入って約3カ月で抜けてしまうのです。壮年性脱毛症の人は、前頭部や頭頂部にある毛乳頭の細胞内に、男性ホルモンを受け入れるレセプター(受容体)が多数見られます。そのレセプターに取り込まれた男性ホルモンが、毛髪の成長を抑制しているのです。毛髪には、太い、細い、直毛、くせ毛など、さまざまな遺伝的要素がありますが、男性ホルモンのレセプターの感受性も遺伝的要素の1つです。

壮年性脱毛症のヘアサイクル

毛根のミニチュア化