Q02 ニコチンのせいってどういうこと?

ニコチンの依存性によって禁煙が困難に

全面禁煙の施設が増えるなど喫煙に対する社会の目が厳しくなる中、喫煙者の6割以上が「禁煙したいけれど意志が弱いから無理」と思っているようです。実は禁煙を難しくしているのは、たばこに含まれるニコチンの依存性のためなのです。
私たちの体はたばこを吸うと脳中心部の快感を感じる場所にニコチン受容体ができ、体内に一定量のニコチンが入ってこないと脳が正常に機能しなくなります。通常、喫煙後、30分で血中のニコチンの量が半減するといわれ、イライラや眠気、集中力の低下などの「ニコチン切れ」症状が出ます。これを改善するために喫煙を繰り返すという依存性が、たばこをやめにくくしているのです。10代前半では1口2口のたばこで依存性が生じるといわれます。
2005年、日本循環器学会や日本呼吸器学会など9学会が喫煙を「ニコチン依存症と関連疾患からなる喫煙病」と位置づけています。このニコチン依存に加えて、喫煙には記憶や習慣、条件反射などに基づく「心理的依存」があるため、禁煙が失敗しやすいのです。