Q04 女性ならではの喫煙の害は?

老化を促進し、妊娠や出産に悪影響

近年、日本の男性の喫煙率は減り続けていますが、女性の場合、ここ40年間15パーセント弱で一定。しかし、20~30代女性の喫煙率は約30パーセントと増加傾向にあります。そのうち3人に2人は妊娠が分かった段階で禁煙しますが、残念ながら3人に1人は禁煙できずに喫煙を続けます。女性は男性より生理的にニコチンに対する感受性が強く、ニコチンへの依存性が高いことを覚えておいてください。
女性の喫煙で最も問題となるのが妊娠・出産への悪影響です。まず喫煙によって受精卵が着床しにくくなり、不妊症や流産、早産を起こしやすくなります。妊娠中は一酸化炭素による低酸素状態の影響で胎児の発育が悪くなり、低体重児や先天異常、出産後の突然死のリスクが高まります。また、胎児は胎盤で酸素を吸収しますが、低酸素状態をカバーしようと胎盤が大きくなり、前置胎盤など出産時のトラブルも多くなります。授乳中の喫煙は母乳を介して乳児の体内にニコチンなどの有害物質が入るとともに、煙による受動喫煙によって乳幼児の健康を著しく損ないます。また、喫煙は女性ホルモンの分泌に影響を与え、次のようなリスクが高まります。

● 月経困難症が強く出る。
● 閉経が早まる。
● 更年期障害が早期に起こる。症状が強く出る。
● 乳がん、子宮がん、骨粗鬆症が起こりやすくなる。
● ピルを服用する人は心筋梗塞や脳卒中が起こりやすくなる。
さらに毛細血管の収縮によって肌荒れをはじめ、美容面での悪影響も大。たばこ1本でレモン半分のビタミンCも失われます。女性が若さや美しさを取り戻すためにも禁煙は有効です。

〈たばこは女性の老化促進剤〉

〈日本の女性の年齢段階別喫煙率の年次推移〉