Q02 百日咳ってどんな病気?

百日咳菌による感染症で子どもは重症化しがち

百日咳とは、百日咳菌という細菌による呼吸器の感染症です。百日咳菌が気道に付着すると百日咳毒素をつくりだし、激しい咳発作を起こします。百日咳菌は非常に感染しやすい細菌で、くしゃみや咳をした時に飛び散る飛沫や、患者との接触で広がります。
子どもは母親から百日咳の抗体を受け継いでいません。そのため、ワクチン未接種の乳幼児が百日咳にかかると激しい咳による呼吸困難や二次感染による肺炎の併発など、症状が重くなる確率が高くなります。まれに一時的な呼吸停止(無呼吸)によって死に至ることや脳への感染によって脳炎を起こし、脳の損傷や、知能の発達に遅れが見られる精神遅滞などの重大な障害を引き起こす危険性もあります。
1990年代に、百日咳のワクチンを含む三種混合ワクチンが生後3カ月から接種できるようになり、子どもの百日咳は減少しました。しかし、ワクチンを接種してもその効果は一生ではないため、大人になってから百日咳に感染するケースが目立ち始めています。百日咳は、子どもだけでなく、誰もが感染の可能性があることを知っておきましょう。