Q03 内臓脂肪がたまるとなぜいけないの?

分泌物質を乱し生活習慣病を招きます

内臓脂肪はエネルギーの貯蔵機能しかないと以前は考えられていました。ところが近年になって、内臓脂肪が様々な生理活性物質を分泌していることが分かってきています。
生理活性物質には、生活習慣病を招くものと、防ぐものがあります。生活習慣病を招くものとしては、次のようなものがあります。
●TNF‐α……インスリンの働きを妨げ、血糖値を上げる。
●アンジオテンシノーゲン……血圧を上げる。
●PAI‐1……血栓(血液の塊)をつくり、動脈硬化を促進する。
また、生活習慣病を防ぐものとしては、次のようなものがあります。
●レプチン……満腹中枢を刺激して、食欲を抑制する。
●アディポネクチン……血圧や中性脂肪を下げる。傷んだ血管を修復して、動脈硬化を防ぐ。
内臓脂肪がたまり問題となるのは、生活習慣病を招く生理活性物質が増加し、防ぐ生理活性物質は減少する点です。つまり、血糖値と血圧の上昇、中性脂肪の増加、血管の損傷が進むことで、糖尿病、高血圧症、脂質異常症、動脈硬化などの生活習慣病の危険性が高まるのです。
なお、生理活性物質は皮下脂肪からも分泌されていますが、その量は内臓脂肪に比べて圧倒的に少ないものです。皮下脂肪型肥満より腹部肥満が特に問題とされるのはそのためです。