Q04 中性脂肪値(TG)が高いと何が怖いの?

動脈硬化が進み心筋梗塞などの原因に

健康診断などで「中性脂肪値が高い」と言われることがありますが、これは血液中の中性脂肪が多い状態を意味します。中性脂肪が多いと、動脈硬化を進めてしまうことが問題です。
動脈硬化は、心臓から送り出された血液を運ぶ動脈が硬くなる疾患です。血管の内側の壁にコレステロールがたまって血管の内腔が狭くなり、同時に血管が硬くもろくなることで、血栓ができたり、血管が破れやすくなったりします。
動脈硬化は、進行しても自覚症状はありませんが、日本人の死亡原因の上位を占める、心筋梗塞や脳梗塞などの原因となります。
過剰に中性脂肪が増えると、次のようなことが起こります。
●善玉コレステロール(HDLコレステロール)が減少する……血管内で回収できなかったコレステロールが増加し、血管の内壁にたまる。
●悪性度が高まった超悪玉コレステロール(小型LDL [sdLDL])が増える……小型LDLは血管壁に入り込みやすく酸化されやすいため、動脈硬化を強力に進める。
●血液の粘度が高まる……血管が詰まりやすく、血管壁に無理な力が加わって、血管が破れやすくなる。
●炎症が促進される……血液中の脂質バランスが崩れると、血管内壁の細胞が傷ついて炎症を起こし、白血球の仲間のマクロファージと呼ばれる細胞がコレステロールを取り込んで、プラーク(動脈硬化巣)を形成する。中性脂肪はこの炎症反応を強める。
中性脂肪の基準値は、50~149mg/dL。その数値を超えると、脂質異常症の1つである「高トリグリセライド血症」と呼ばれます。脂質異常症は軽視されがちですが、十分に注意するようにしましょう。