Q02 最近よく聞く突発性難聴って何?

突然片側の耳が聞こえなくなります

突発性難聴は近年、患者数が増加傾向にあり注目されています。突発性難聴とは、音を感知する内耳の蝸牛にある、「有毛細胞」が障害を受けて、突然、主に片方の耳が聞こえなくなる病気です。発症の前触れはなく突然音が聞き取れなくなるので、難聴をはっきりと自覚できるのが特徴です。男女共どの年代にも起こりますが、50~60代に多く見られ、1度起こると再発はしません。
難聴の程度には個人差があり、全く聞こえなくなることや、耳に綿や耳垢が詰まったような違和感を感じることもあります。そしてほとんどの場合、難聴と同時にキーンという高い音の耳鳴りが起こります。また約半数には、自分や周囲がぐるぐる回るようなめまいが起こることがあります。
音を感知する有毛細胞が障害を受ける原因は不明ですが、突発性難聴の発症には生活習慣とストレスが大きく関与しているとされ、次の説が有力です。
●血流障害……高血圧や糖尿病、脂質異常症などの生活習慣病で、内耳の毛細血管が詰まるなどして血流障害が起こり、有毛細胞に栄養が行きわたらずに障害を受ける。
●ウイルス感染……ストレスや疲労で免疫力が低下すると、内耳がウイルスに感染して炎症が起こる。

内耳の血流障害や炎症が続くと、有毛細胞が完全に障害を受けてしまい、聴力の回復が難しくなります。突発性難聴はおよそ3分の1が完治し、3分の1は回復するが難聴を残し、3分の1は改善しないとされていますが、早期治療で改善の可能性は高まります。症状が現れたら決して放置せず、1日でも早く耳鼻咽喉科を受診しましょう。