Q08 健康効果が注目されているEPAって何?

魚の油に含まれる成分で中性脂肪対策に有効です

EPAは「エイコサペンタエン酸」の略称です。DHA(ドコサヘキサエン酸)と共に魚の油などに含まれる成分で、近年、生活習慣病の予防などに役立つ健康効果が注目されています。
EPAは脂質の主成分である脂肪酸の一種ですが、脂肪酸はその組成によっていくつかの種類に分けられます(Q10参照)。EPAは「不飽和脂肪酸」の一種で、そのうちの「多価不飽和脂肪酸」、さらにそのうちの「n-3系」に分類されます。
EPAが注目されるようになったのは、北極圏に住むイヌイットを対象に行われた疫学調査が発端です。イヌイットには心疾患が極めて少ないことから、その原因を調べた結果、魚やアザラシの肉を多食し、血液中にEPAが多く存在することが分かりました。これによりEPAには血液中の血小板の凝集を抑え、血栓を防止する作用があることが知られるようになったのです。
現在ではさらに、肝臓での中性脂肪の合成を抑えたり、血液中の中性脂肪の分解を促したりする働きによって中性脂肪値を改善し、血液の流れをスムーズにすることで、動脈硬化や血栓症、高血圧などを予防・改善する効果があることが解明されています。
この他にもEPAには、免疫機能を高めてアレルギー症状を抑える効果や炎症を抑える効果があることが分かっており、様々な医療への利用が期待されています。