Q01 腸内環境は健康にどう関係しているの?

悪玉菌優位になると体の不調につながります

 腸は食べ物の栄養分を吸収する小腸と、水分を吸収して便をつくる大腸に分かれ、胃で消化された食べ物は腸管を収縮するぜん動運動によって、小腸から大腸へと運ばれます。この働きが順調だと多くの栄養分を含んだ血液が全身を巡り、細胞を元気にします。しかし、様々な原因でぜん動運動が停滞し便秘になると、腸内に溜まった老廃物の毒素が血液を介して全身を循環。疲労や肌荒れなどの不調につながります。
 また、人体の免疫細胞の70~80%が集中する腸は、人体最大の免疫器官です。腸が正常に働かなくなると免疫システムがうまく機能せず、病気になりやすくなります。中でも大腸は多くの〝病気の発信源〟として現在最も注目され、私たちの健康を左右する臓器といわれています。
 このように腸の働きが全身の健康にもつながるわけですが、腸の働きの良し悪しを決めるカギは腸内細菌のバランスにあります。人間の腸内には1000種類以上、600兆個から1000兆個になるともいわれる腸内細菌が生息。大きく善玉菌、悪玉菌、日和見菌の3種に分類され、理想的なバランスは善玉菌2、悪玉菌1、日和見菌7の割合とされます。このバランスが崩れ、悪玉菌が優位になると、腸の働きが低下します。腸内細菌は偏った食事やストレスなどによって変化するので、生活が不規則になりがちな現代人は、腸内環境が悪くなりやすいといえるでしょう。
 いつまでも健康を保つためには善玉菌を優位にし、腸の働きを活性化させることが大切です。